写真の著作物をめぐる紛争では、写真の創作性の有無をはじめ、二次使用の範囲（契約の問題）、パブリシティ、肖像権、改変の問題、写真を使用して出版した出版社や広告制作会社の責任など、 著作権の取り扱いについてさまざまな問題点が提起されています。

雑誌や書籍などの制作現場では、広告代理店のほかにデザイナー、ライター、エディター、カメラマン・・・とたくさんのかたが携わるわけですが、とくに作家さん（著者）の持ち込んだ写真やイラストを信頼してそのまま出版物に利用するというのが著作権との絡みで出版社、編集プロダクションにとってとてもハイリスクな状況となっています。